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日別アーカイブ: 2023年9月6日

ペルー パランカナヨ マルシアル・クカパ

こんにちは!
双実堂コーヒーのマスターです。

月曜火曜とお休みをいただきありがとうございました。
両日とも仕事でほとんどお店にいましたが、時間をみつけて少し気分転換しました。

ホンジュラスの豆が日曜日に完売になり、本日からペルー パランカナヨ マルシアル・クカパという豆を販売開始しております。

南米ペルーは、コロンビア・エクアドル・ブラジル・ボリビア・チリと国境を隣接する太平洋に面した国です。
ブラジル・コロンビアに次ぐ南米第三の生産国です。
コーヒー生産農家は全国でおよそ22万世帯以上、ほとんどが家族経営の小規模農家です。

歴史的には紀元前から古代文明が栄え、1200年代には世界最大級のインカ帝国ができて以降、16世紀にスペインの植民地になるまで独自の文化を築き上げました。
インカ帝国の文化は現在でも数多く残っており、マチュピチュやナスカの地上絵などとても有名ですよね。

ペルー南部、標高3400mの高所に建設された、かつてのインカ帝国の首都クスコ。

パランカナヨ農園を営むマルシアル・クカパさんは、クスコから北東へ下がった2000mのパウカルタンボという谷あいの町に暮らす小規模農家です。
マルシアルさんは両親から農園を受け継ぎ、四半世紀に亘ってコーヒー農園を営んでいるケチュア語族の生産者です。
ケチュア語族はインカの時代からこの地に暮らしてきた先住民族で、この地のコーヒー生産文化を築いてきた人々です。
およそ3Haの農園で年間20Bagほどのコーヒー生産を行っており、コーヒー以外にもジャガイモやアボガド、柑橘類などを育て生計を立てています。

7月から9月にかけて収穫期を迎えるパランカナヨ農園。
ペルーのクスコ近郊の地域は、元々は地域の農協に卸していましたが、近年はスペシャルティコーヒーのマーケットの広がりを見せ、農協の仕組みも少しずつ変化し、品質の高いコーヒーには自分のコーヒーとして高い価格で流通できるように進んでいます。

私はペルーの中深煎りが大好きです。
一言でペルーのコーヒー豆といっても味わいは多彩ですが、ペルーの豆を中深煎りにしたとき、

・酸味はほどよくあるがあまり気にならない
・強い苦味を感じない、まろやかな苦味、マイルド
・ボディはすっきりして飲みやすい
・バランスがいい
・甘い果実のような風味がうっすら
・南米特有のナッツ感をあわせ持つ
・後味に甘味が広がる
・素朴で落ち着いた味わい

個人的にはこのような印象があります。
また、中深煎りのペルーとパウンドケーキやナッツ菓子の相性は最高でよく組み合わせます。

ただ、今回は中煎りに仕上げております。
ペルーの酸味、特にスペシャルティのペルーの酸の質感が好きで、やわらかく日本のミカンのような酸味と甘味を皆さんにお楽しみいただけたらと思いました。
熟度の高さを感じさせる甘い余韻が心地いいです。
素朴で落ち着いた味わいのペルーは11月頃に販売を予定しております。
今回はクリーンでエレガントなペルー中煎りを是非お楽しみくださ~い!