双実堂コーヒーのマスターです。
台風の進路が気になりますが、本日も暑いですね。
前回の投稿で「横浜方面に車を走らせてましたら」と書きましたが、正確にはオーケーストア並木店へ長ネギなどを買いに行く途中に花火を見ました。
意味のない見栄を張り失礼しました。
昨日から久しぶりにタイ ドイパンコンの豆を販売しております!
過去2回販売いたしましたが、とてもご好評をいただきお問い合わせの多い銘柄の1つでもありますので、夏にふさわしいコーヒー豆として今回販売させていただくことにしました。
コーヒーといえばエチオピア、ブラジル、コロンビアなどの国がすぐに思い浮かぶと思いますが、近年新たな産地としてタイのコーヒーにも注目が集められています。
私自身、年々品質が向上し美味しくなっていると感じます。
東南アジア中央に位置し、日本の1.4倍の国土面積で人口は約7000万人。
南北に細長いタイ。
南部ではロブスタ種、北部ではアラビカ種が生産されています。
今ロブスタ種、アラビカ種とお伝えしましたが、現在飲用目的で栽培され流通している品種はアラビカ種とカネフォラ種(通称ロブスタ)の2つです。
その他リベルカ種もありますが、商業的に扱われておらず、世の中に流通しているコーヒーの99%がアラビカ種とカネフォラ種が占めているといいます。
今度品種についてお話しさせていただきます。
大雑把で申し訳ございませんが、
風味に優れますが、病気に弱く栽培が難しく収穫量が少ない高価なアラビカ種。
病気に強く、高温多湿の環境にも適応し1本の木から沢山の豆を収穫できますが、苦味と渋みが強くアラビカ種のようなきれいな酸味がないのがロブスタです。
缶コーヒーやインスタントコーヒーに使われることが多く、アラビカ種よりも安価で取引されます。
タイのコーヒー生産量においては、南部のロブスタ種がその大半を占めており、タイの輸出産業を大きく支えています。
もちろん、タイ ドイパンコンのコーヒー豆はアラビカ種です。
「学生時代アメリカに留学していた時、一度も本当に美味しいタイコーヒーに出会えなかった。だから自分が作りたい」
と、生産者代表のフアディさんはいいます。
お話しさせていただいた時、流暢な英語で話すイケメンのフアディさん。
温厚ながらコーヒーに関して情熱的に語ってくれました。
そして、必死にGoogle翻訳で会話する落語家みたいな自分をあたたかい目で見てくれてました。
この豆はタイ東北部のチェンライで生産されたコーヒーです。
タイとラオスの間を流れるメコン川と、タイとミャンマーの間を流れるルアック川が合流し、3国が国境を接する三角地帯。
かつてゴールデントライアングルと呼ばれ、「ケシ栽培」、つまり麻薬を密造する地域だったのですが、ケシ栽培からコーヒー栽培地帯に転換するプロジェクトをタイの王室が打ち出し現在に至ってます。
入荷した生豆を見ても昨年と比べ品質が向上しているのが分かります。
ワイン、アンズのようなフレーバー、苦味は控えめながらしっかりとしたボディ感があり、持続する甘さの余韻が素晴らしいです。
是非、お楽しみください!